AI技術の進化に伴い、様々な分野でAIが活用されていますが、その中でも「AIアートスクール VROOM」が注目されています。
このスクールでは、小学生がAIを使って生成したアート作品が話題となり、その宣伝において「ぜんぶ小学生が描いてます」というキャッチフレーズが使われています。
しかし、この表現やスクールの実態に対して、多くの批判が寄せられています。
この記事ではスクールで炎上している内容や、その理由について調べていきます。
「AIアートスクール VROOM」とは?
画像引用:https://vroom-aiart.com/
株式会社タケウチが運営する「AIアートスクールVROOM(ブルーム)」は、AI技術を利用してアートを学ぶことを目的とした教育機関です。
AIアートスクールVROOM(ブルーム)は、日本初のAIの使い方を学ぶことができるSTEAM教育&AIアートスクールです。
AIアートスクールVROOM
アートを作るという親しみやすい活動の中で、ChatGPTやMidjourneyなど、複数のAIや編集ソフトを組み合わせて活用するスキルや知識を身につけることができます。
表現する力・物事を前に進める力・自分で考える力などを養い、世界で活躍する人材の育成を目指しています。
基本情報
運営会社: 株式会社タケウチ
所在地: 【本社】京都市中京区三条通大宮西入
設立: 昭和37年5月
校長: 代表取締役 竹内裕貴
対象: 主に小学生から高校生までを対象としていますが、大人向けのコースもあります。
コース内容は、AIを利用した絵画技法の学習、デジタルアートの制作、AIアートの基礎理論、クリエイティブな思考法の育成などが含まれています。
受講料は月額制(9,800円)のコースと、一回限りのワークショップがあります。
AIアートスクール「VROOM」のキャッチフレーズが話題!
画像引用:https://yahoo.jp/mRbafzm
話題となっているのは、上の画像です。
AIアートスクールで、小学生がAIを使って生成したアート作品が話題となっており、その宣伝において「ぜんぶ小学生が描いてます」というキャッチフレーズが使われています。
この表現やスクールの実態に対して、多くの批判が寄せられています。
SNS(X)での声
画像引用:https://www.photo-ac.com/
・「純粋な子どもたちがAIを使って作品を生成し、自分が描いたと錯覚してしまう。」
・「AI絵がコンクールで大賞を受賞するなど、本来の創造力や努力が評価されない。」
・「AIアートスクールは著作権の勉強をすべきであり、現在の学習内容は倫理的に問題がある。」
・「高額な受講料を払うなら、自分で描く技術を磨く方がはるかに価値がある。」
SNS上では、先のような批判のコメントが多数ありました。
公式SNSの対応
画像引用:https://x.com/vroom_timo
2024年6月5日現在、AIアートスクールの公式SNSは、関連する内容を削除し、ポストを非公開にしています。
この対応もまた、透明性の欠如として批判の対象となっています。
AIアートスクール「VROOM」炎上の理由を調査!
AIアートスクールの宣伝内容が批判の対象となっていますが、具体的にはどのような内容が炎上しているのか調査しました。
宣伝と実態のギャップ
画像引用:https://www.photo-ac.com/
ポスターやSNSでの宣伝では、「ぜんぶ小学生が描いてます」という表現が使用されていますが、実際にはAIが生成した画像を小学生が出力しただけであり、「描いた」という表現は誤解を招くものとされています。
このキャッチフレーズは、親や一般の人々に対して過剰な期待を抱かせるものであり、詐欺的であるとの批判がSNS上で強まっています。
著作権と倫理の問題
画像引用:https://www.photo-ac.com/
AIアートスクールの校長がYouTubeで公開している「AIアートの作り方」動画では、他人の著作物を流用しているとされ、これに対する著作権侵害の指摘が相次いでいます。
さらに、このような行為を子供たちに教えることの倫理的問題も浮上しています。
AIを使って生成されたアート作品は、元の素材を使用するため、創造性や独自性に欠けるといった指摘もありました。
受講料の高さと内容の不透明さ
画像引用:https://www.photo-ac.com/
AIアートスクールの受講料は他のスクールと比べると比較的高額であるとも話題になっており、その内容に見合った価値が提供されているか疑問視されています。
具体的には、月額9,800円の受講料に加え、教材利用料1,000円とAIサブスク料金約2,500円がかかるとされていますが、これらの費用がどのように正当化されるのか、SNSからの批判が多く寄せられています。
まとめ
画像引用:https://www.photo-ac.com/
AIアートスクール「VROOM」は、AI技術を活用して新しい教育の形を提案していますが、宣伝内容が物議を呼ぶなど、他にも多くの問題を抱えています。
特に、著作権や倫理の問題、高額な受講料に対する疑問が浮上しており、今後の対応次第では、さらなる批判を招く可能性があります。
AIアートスクール全てが先述した内容だと批判されることには賛同できませんが、今回話題となったスクールには多くの人達の疑問や批判の声を受け止めて頂き、一刻も早い信頼回復に努めて欲しいと願います。